ゲームを快適にプレイするために求められるのは、映像を遅延なく表示させる処理能力や細かいところまで表現できる解像度です。
GALLERIA XA5R-66XTに搭載されているCPUとグラフィックボードは、PlayStation5やXboxにも採用されているAMD製。
ゲーム専用機でも実証されている性能をそのまま再現できるゲーミングパソコンです。
またAMD製CPUは、2020年から市場での販売シェアを伸ばしていることから分かるように、多くのパソコンで採用されています。
さらにGALLERIA XA5R-66XT 5600Xへ搭載されているAMD Ryzen 5 5600Xは12スレッドでマルチタスクにも強いCPUです。
この事によりゲームだけではなく動画や画像編集でも、不満のない動作をしてくれるGALLERIA XA5R-66XT。
今回は実機をお借りすることができましたので、ゲームパソコンは欲しいけどインテルをベースにした構成がいいのか、AMD製がいいのか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
GALLERIA XA5R-66XT 5600X搭載のスペック
モデル名 | GALLERIA XA5R-66XT 5600X搭載 |
OS | Windows 11 Home 64ビット (ディスク付属) |
CPU | AMD Ryzen 5 5600X (3.7GHz-4.6GHz/6コア/12スレッド) |
グラフィックス | AMD Radeon RX 6600 XT 8GB GDDR6 |
SSD | 1TB NVMe SSD |
ハードディスク | HDD 無し |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル) |
電源 | 650W 静音電源 (80PLUS BRONZE) |
オフィスソフト | Office なし |
CPUファン | Scythe 虎徹 MarkⅡ |
Steam | Steamクライアントのインストール |
光学ドライブ | 光学ドライブ無し |
ケース | GALLERIA専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック) |
付属品 | キーボード無し・マウス無し |
持込修理保証 | 保証期間1年 |
XA5R-66XTはシリーズの中堅モデル
ドスパラの販売するGALLERIAには3つのモデルがあります。
- Intel Core搭載モデル
- AMD Ryzen搭載モデル
- AMD RADEON搭載モデル
- GeForce搭載モデル
XA5R-66XTの該当するAMD RADEON搭載モデルは以下のラインナップです。
ドスパラの販売するGALLERIAシリーズは種類が豊富なため、どれを買ったらいいかわからなくなることも。
これは、ドスパラの特徴でもある購入時のカスタマイズで基本構成となるCPUとグラフィックボードは変更できないため、なるべく多くの選択肢を用意しているからです。
XA5R-66XTはシリーズのなかでほぼ中間に位置し、価格は低価格帯寄りです。
20万円の予算で購入を検討している方には最適なパソコンといえるでしょう。
同価格で違うスペックのGALLERIAと比較
数多くの商品ラインナップは自分に合わせてパソコンを選べる反面、同じようなスペックや価格になることも多くなります。
例えばXA5R-66XTは、AMD Ryzen搭載シリーズのXA5R-R36と同じ価格(194,980円・税込)で販売されています。
XA5R-66XTとXA5R-R36はCPUもメモリ搭載量も価格も同じ。唯一違うのはグラフィックボードです。
グラフィックボードとは
引用元:日本HP
高画質の画像や映像を映し出すためには、独立したグラフィックボードが搭載されているパソコンが必要です。
それぞれのグラフィックボードは以下の通りです。
XA5R-66XT | Radeon RX 6600 XT |
XA5R-R36 | GeForce RTX 3060 |
商品ページには以下のようなベンチマーク結果も掲載されています。
それぞれのベンチマーク結果を比較すると以下の通りでした。
ベンチマーク | XA5R-66XT | XA5R-R36 |
---|---|---|
Time Spy | 9297 | 8523 |
Fire Strike | 24660 | 20286 |
Fire StrikeUltra | 6472 | 5147 |
PC Mark 10 | 7770 | 7424 |
実際にべンチマークテストの結果を見ると、XA5R-66XTがすべてのテストにおいてXA5R-R36を上回る数値を出しています。
もしこの2機種でどちらを買うか迷っているときは、テストデータ重視ならXA5R-66XT、GeForceが好みならXA5R-R36を選ぶといいでしょう。
GeForceとRadeonの違い
引用元:ドスパラ グラフィックボード性能比較
パソコンゲームメーカーの多くは、GeForceを基準にして製作されています。このため、ゲームプレイを目的とする場合、動作保証が取れている点で有利になるでしょう。
Radeonについては、マルチメディア(映画やアニメ等)、動画再生能力が優れています。専用のソフト(PowerDVD等)を使う必要がありますが、例えば、24FPSや30FPSの動画を60FPSに補完する機能があり、滑らかに再生することが出来ます。
このデータはベンチマークソフト上のものであり、プレイ時間や描写の内容は実際のゲームと異なりますが、予算は決まっていてもパソコンの種類を悩んだときには参考にしてください。
XA5R-66XTの外観と内部構造
XA5R-66XTはGALLERIAシリーズ共通のケースデザイン。
ゲーム専用機というだけではなく、ビジネスシーンでも違和感のない外観となっています。
正面はロゴだけというシンプルさ。余計な凹凸もないので掃除もしやすいパネルです。
テーブルの下に置いたときでも操作しやすいよう、電源スイッチやUSBなどのインターフェースは斜め上向きに配置されています。USBポートは正面だけで4つあります。
側面は一部が半透明のパネルになっておりデザイン性を重視。メッシュ部分を通して新鮮な空気を取り込み内部をクーリングします。
底面には排熱用のファンを設置し、取り外しできるカバーも付いています。
GALLERIAは通常のPCと違い冷却部品やグラフィックボードなどにより重くなっているため、底面についているゴム足は大型タイプです。
背面には6つのUSBポートのほか各種インターフェースがあります。グラフィックボードにつながるコネクタはHDMIが1つ、DisplayPortは3つあり、全部モニターにつないでマルチモニターにすることも簡単です。
空きスロットは6つあります。XA5R-66XTはもとから装備が充実しているので普通に使っているとすべてのスロットが埋まることはありませんが、メッシュ構造になっているので排熱面でも効果があります。
正面から見て左側を開けたところです。ネジ2本を外すだけでサイドパネルを外すことができ、簡単に内部のメンテナンスやパーツの交換を行えます。
ゲーム中の描写シーンが複雑になると、CPUは発熱して手で触れないほどの温度になることもあります。ひどい場合は熱暴走を起こし動作低下や故障の原因になることも。
XA5R-66XTは大型ヒートシンクのScythe 虎徹 MarkⅡを標準装備し3機のファンで内部を徹底的に冷却します。
CPU同様にグラフィックボードも2機のファンを使って熱対策は万全です。上面にもヒートパイプを通し効率的に冷却を行います。
本体前面に取り付けられた2つの大型ファンで内部を強制的に冷却。
さらに反対側のパネルもネジ2本で取り外し可能です。配線済みの電源ケーブルを使ってSSDを増設できます。
FFベンチマークの検証結果
公式サイトに掲載されているベンチマークの結果以外に、ゲームパソコンの検証で実際に多く使われている「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」で計測しました。
設定値は負荷の高い「高品質」としましたが結果は「とても快適」です。
処理が重いと言われるFINAL FANTASY XV BENCHMARKで快適に動作するならば、最新で流行のゲームも問題なくプレイできるでしょう。
XA5R-66XTの購入が向いてる方
ドスパラで販売しているGALLERIAは種類が多いだけに、XA5R-66XTを購入するときのポイントとして以下の2つを挙げてみました。
- 予算は20万円以内
- AMD製のパーツを使っている
GALLERIAの価格帯は129,980円~539,980円(税込)まであります。
XA5R-66XTは最安値でもなければ高価すぎることもない位置づけ。予算上限を20万円ほどで決めている方には最適です。
コンピューターの性能を左右するパーツはIntel製が主流です。
しかしベンチマーク結果を見てみるとAMDのCPUやグラフィックボードの性能が劣っているということでもないため、長くAMD製のパーツを使ってきた方にとっては嬉しい構成といえるでしょう。
このように、XA5R-66XTは予算とユーザーの好みで購入を決めるのが向いているゲームパソコンです。
価格の近いGALLERIAシリーズ
XA5R-66XTの194,980円(税込)に近い値段のGALLERIAを紹介します。性能も似てくるので詳しくは公式サイトもご覧ください。
GALLERIA XA7R-R35 5700G搭載
GALLERIA XA7R-R35はXA5R-66XTのRyzen 5よりワンランク上のRyzen 7を採用。グラフィックボードはGeForce RTX 3050にすることで価格を抑えたパソコンです。
ゲーム性能を少し落としつつ動画編集や画像を扱う作業で能力を発揮しやすい構成です。
価格 | 189,979円(税込) |
CPU | Ryzen 7 5700G |
グラフィック | GeForce RTX 3050 8GB |
メモリ | 16GB |
Time Spy ベンチマーク | 6590 |
GALLERIA XA7C-R36 第12世代Core Windows 11 搭載
GALLERIA XA7C-R36はCPUにIntelのCore i7-12700を搭載し、グラフィックボードも含めAMD製パーツを使わないパソコンです。
Core i7-12700は、XA5R-66XTに採用しているAMD Ryzen 5 5600Xの6コアに対し2倍の12コアを搭載しています。
しかし、Time Spyのベンチマーク結果はXA5R-66XTが優秀。価格も5千円高くなります。
価格 | 199,980円(税込) |
CPU | Core i7-12700 |
グラフィック | GeForce RTX 3060 12GB |
メモリ | 16GB |
Time Spy ベンチマーク | 9040 |
GALLERIA XA5R-67XT 5600X Windows 11 搭載
GALLERIA XA5R-67XT 5600XはグラフィックボードにRadeon RX 6700を採用し、ベンチマークソフトにおいてXA5R-66XTを大きく上回る結果を残しています。
過去にゲーミングPCを使っていて物足りなさを感じた方、パソコンのグレードアップをしたい方に最適なモデルです。
価格 | 209,980円(税込) |
CPU | Ryzen 5 5600X |
グラフィック | Radeon RX 6700 XT 12GB GDDR6 |
メモリ | 16GB |
Time Spy ベンチマーク | 11012 |